葬儀を依頼する機会は多くはないので、いざという時の葬儀費用について、わかりにくいとのお声をよく聞きます。
一般的に葬儀費用は、会場の広さや収容人数、参列者予想人数などにより大きく左右されますので、葬儀の前準備段階で、希望する葬儀の内容と人数や規模について、家族で相談しておくようにしましょう。
そのためには、葬儀の費用をおさえるための方法や葬儀の流れについても、一通り知っておいた方がうまくいきます。
葬儀の費用おおまかな目安 (2021-2022年調べ)
全国平均の葬儀費用 | 126万円 |
沖縄・九州地方 | 115万円 |
四国・中国地方 | 113万円 |
近畿地方 | 117万円 |
中部地方 | 138万円 |
関東地方 | 134万円 |
北海道・東北地方 | 145万円 |
主な葬儀形式での葬儀費用
基本的な葬儀の一般的な流れは、ご遺体お迎え→ご遺体御安置→納棺→お通夜式→告別式→火葬となります。
家族葬 | 30人程度までの親しい人のみ | 通夜・告別式行う | 110万円 |
1日葬 | 30人以下が多い | お通夜を行わず、告別式と火葬を1日で行う | 30万円〜45万円 |
火葬・直葬 | ごく身内だけ | お通夜・告別式を行わず、火葬のみを行う | 15万円〜35万円 |
一般葬 | 50人〜100人以上など | 通夜・告別式行う | 130-200万円 |
葬儀費用内訳(2021-2022調べ)
内訳項目名 | 項目費用 | 備考 |
葬儀式次第費用 | 85万円 | ご遺体の運搬搬送、お通夜、葬儀火葬必要物品、人件費 |
飲食接待費用 | 15万円 | お通夜、葬儀でふるまう飲食代 |
寺院手配費用 | 25万円 | 読経、戒名料 |
上の内訳は、葬儀プランの一例です。全国平均では上記の合計が、全国平均の126万円となります。
オプションをつける事で追加料金が発生する
葬儀の追加料金が発生する場合は、予定していた葬儀プランに追加オプションを加える時です。葬儀社は各種セットプランを用意していますが、ご希望のサービスが選んだプランには含まれていない時に、オプション追加となる場合があるからです。
例として、遺体の処理についてのサービス、ご参列者が予定より増えた場合などの、追加飲食代などです。また基本プランに含まれているサービスでも、何らかの理由でグレードアップする場合などに追加料金が必要になります。
ただ人数が増えない家族葬や火葬のみの場合は、追加料金が増える可能性はありません。その場合でもご遺体を搬送する距離やご安置日数、ドライアイスの量なども追加料金の理由になります。
葬儀費用を安くおさえるためには?
このように葬儀費用は上記のような内訳でまとまった金額になってしまいます。支払い者は喪主か、喪主を含むご家族で負担する事が多いです。この亡くなってから火葬までの短い期間で、式次第をつつがなく進めるには、費用など気にせずともちゃんとした見送りをしたいと思われる方が多いようです。しかしながら慌ただしい時間の中でも、葬儀費用の節約を意識しつつ、納得のいく葬儀を行うポイントを考えてみましょう。
相見積もりをとり複数の葬儀社を比較して決める
各種保険加入者や互助会の制度を利用して、補助・扶助制度を活用する
菩提寺の手配サービス、葬儀保険などを利用する
受け取った香典を支払いに充てる
飲食代や葬祭用品を高額にし過ぎない
費用が安い葬儀形式やプランを選ぶ
30人までの家族葬や1日葬、火葬のみなどにする事で、葬儀費用は節約する事ができます。故人がもう高齢で、友人や知人、親戚が既に亡くなっている時は、会葬者が少人数のことも多いです。わざわざ規模を大きくする必要がない時は、直葬や家族葬を選べは費用は抑えられるでしょう。これらを踏まえ、故人の年齢や交友関係にあったプランを選び、また、葬儀見積金額の内訳項目は、一つひとつ確認をしましょう。
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